084764 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

You’s World

You’s World

サク×サス

気付けば私 貴方の隣に当たり前のように居座っていたの。
でもね
貴方が分からなくて不安なの。
当たり前って何?当たり前ってなんなの?

『ひだまり』

「サクラ」
いつ私の後ろに立ったのか
貴方は私の名前を呼んだ。
振り返ると 黒い いつもの瞳があった。
ほっと胸をなで下ろす私.....

なぜ?

赤い瞳でなくてよかったって。
そう 思ってた。

「何?」
微笑む私を目の前に 貴方は釈然と言い放った。

「何か 不安なことでもあるのか?」

なぜ そんなことを聞くの?

「最近のお前 変だから」

「....変なんかじゃないよ?」

「.....無理に笑うことが 楽しいのか?」

今 貴方の瞳は黒いのに
言いしれぬ不安が押し寄せてきた。
まるで・・・

「波間に立っているよう」

ふっと笑う自分が存在した。

「当たり前がなんなのか 考えていたの」

「難しいことを考えているんだな」
笑う貴方の横顔は 窓から入ってくる太陽の光に照らされて
温かい。
「サスケ君は わかる?」
「当たり前がなんなのか がか?」

「当たり前は なんか・・・よくはわからねぇが
 ねぇんじゃないのか?」
当たり前が ないの?
「どれが普通かわかんねぇし。
 まぁ 簡単に言うと どれが基準でどれを当たり前って呼ぶのかがわかんねぇ」

どれが基準で・・・
どれが当たり前かわからないの・・・?
私も それを考えていたの?

「私の言葉にならない気持ちを言葉にしてくれてありがとう」

それがわかった以上

私は貴方の側にいられない。

だって

貴方の側にいることは 当たり前じゃないのだから


自分の家に帰ってきて
何日経つんだろう。
サスケ君 ちゃんとご飯食べているかしら・・・?
ちゃんと洗濯も 掃除もしているのかしら。


離れているのに

この想いは こんなにも薄れない。

「寂しい・・・のかな?」

視線を窓の外に投げかける。
「サスケ君・・・・」
今は見えない 私の想う 大切な人を呼んでみた。


「呼んだ?」

「ぇ?」

「不用心だな。
 玄関は鍵 しめとけよ」
そこにはないはずの存在。
「サスケ君・・・」

「何で 家に戻ってこないんだ?」

「何か 気になることでもあるのか?」

貴方が悪いわけじゃない。

貴方は 何も悪くない。

「私が貴方の側にいる事は 当たり前じゃないから」


目の前が暗くなった。
陰が出来た。
同時に唇に温かいものがふれたのが分かった。

それがキスだと分かるのに 何分もかかった。

「当たり前に すればいい」

「基準を作ればいい」

「お前は 俺の側にいるのが 嫌か?」

嫌じゃない。むしろ 側に置いてもらえるのが嬉しい。
だって 誰も寄せ付けようとしなかった貴方だから。
だから 貴方の側にいれるのが嬉しかった。

だけどね。

「不安なの」

「いつかいらないって言われそうで。
 信じたかったけど 信じるのが 恐いの....」

貴方が私の目の前からいなくなりそうで。

いなくなってほしくないのに。

貴方は影みたいで。
見えるのに 姿はあるのに つかめない。
いるって分かっているのに
どこかに行きそうで。
何も言わずに 私の前から消えてしまいそうで。

「一緒にいて ほしいの....
 ずっと。
 側に....」

サスケ君は温かかった。
サスケ君の腕の中は 安心できた。

「お前が 俺の隣にいることを
 当たり前にすればいい」

「当たり前ってのは 作れるもんだ」

「基準を定めればいいだけだから」

そう言ってサスケ君は強く抱きしめてくれた。

「それで いいの?」

「あぁ」

「何も言わずに どこかに行ったりしない?」

「あぁ」

「私を置いて どこかに行ったりしない?」

「約束するよ」

何も言う必要もなかった。
もう 何も聞く必要もなかった。
言葉なんか いらなかった。
サスケ君の温かい腕の中....

「ぁ。同じだわ」

「何が?」

ソファに座って本を読んでいたサスケ君が顔を上げた。

「貴方に抱きしめられるとね 安心するの」
ふふふって笑うと サスケ君はまた視線を本に戻した。

顔が赤く染まっていっているのは 気のせい?

「で?なんと同じなんだ?」

「ひだまり....かなぁ」

だってね。
ひだまりって安心するの。
温かくて。

「あぁ....だからか」

サスケ君はそう言ってソファから立ち上がると
私に近づいてきた。

そして
また私は 腕の中。

『お前 よくひなたぼっこ してんもんな』
耳元でささやかれた私だけに向けられた言葉。
この言葉も 心地よくて。

「うん。似てるの。サスケ君の腕の中と ひだまり」

だから

今度からは

「いっぱい抱きしめてね」


『それを 当たり前にして?』

貴方は私の首筋に顔を埋めて言った。

「これ以上 俺を喜ばせないでくれ」



それから 変わったことは。

ひなたぼっこを

1人でしなくなったこと。


<あとがき>

おぉ。私が小説をかいてる。(ぉぃ
ぇっと・・・これは・・・
サスケの性格 壊しちゃいました。(爆
もう だめだ;サスケがつかめん!
あぁ;もう どうしょ

でもサクラの心境は以前の私と似てますねぇ。
とかいっても 私がこのような展開になったわけでもなく(苦笑
女って・・・
不安がるの 得意なんですよね(ぉぃ

沙夜ちゃん(またかょ>
あんまりこれ オススメできない;
いや 以前のもオススメはけっしてできないんだけどね。
あぁ・・・うん。とりあえず ひだまり 感じて下さい。



© Rakuten Group, Inc.
X